取引数量最小化の原理(取引総数単純化の原理)とは、取引企業が多くなると中間に卸売業が介在することにより取引総数が減少することを示す原理です。なお、流通業界における卸売業の必要性の根拠とする原理(原則)はこの取引数量最小化の原理のほか「不確実性プールの原理」があります。
取引数量最小化の原理(取引総数単純化の原理)の解説
取引数量最小化の原理とは、取引企業が多くなると中間に卸売業が介在することにより取引総数が減少することを示す原理です。言葉で説明してもよくわからないと思いますが、図にするとわかりやすいと思います。
卸売業者が存在しない場合の取引総数
このように卸売業者が存在しない場合には、取引総数は、25です。
卸売業者が存在する場合の取引総数
卸売業者が存在する場合には、取引総数は10です。取引数量最小化の原理とは、このように卸売業者が存在することにより、取引総数が減少することを示す原則をいいます。なお、販売士の試験では取引数量最小化の原理のことを取引総数最小化の原則(取引総数単純化の原理)と言うことがありますが、同じ事です。