販売士の合格率の実態。実際の合格率はもっと高い!

販売士の合格率は「販売士の合格率」でまとめている通り、販売士1級の合格率は15%前後、販売士2級の合格率は60%前後、販売士3級の合格率は60%前後です。ただ、これらの合格率は本当の合格率は少し異なります。何が違うのか?ここでは、販売士の合格率の実態について説明します。

目次

販売士の実際の合格率はもっと高い!

販売士の合格率は3級でも60%?

販売士の合格率を見ると3級でも60%前後という事で、気をつけないと不合格になる試験だという事になりますが、実際に販売士3級を受験したら「あれ?思ったよりも簡単」と思うはずです。ではなぜ合格率と勉強した感覚にズレが生じるのかというと、この合格率の算出式にある問題があるのです。

販売士受験生の中には記念受験生が含まれている!

私の経験上、販売士に限らず他の多くの試験で本試験日までに合格レベルに達していない受験生が一定数いて、販売士でいえば受験生全体の20%程度はこの記念受験生が含まれている思います。公表されている合格率の分母(受験者数)には、本試験直前まで殆ど勉強していない、又は、全く勉強していない人で本試験直前になって慌てて勉強する受験生なども含まれていて、これらの受験生が多い試験ほど、合格率と難易度にズレが生じます。

記念受験生はそもそも合格できるレベルにないので、受験者数から引いて合格率を算出した方が合格率と試験難易度がマッチすると思います。そこで販売士の実態合格率を次で計算してみます。

販売士の実態合格率 販売士3級の合格率は80%以上!

それでは仮に受験者が10,000人、合格者数が5,000人とします。この例で単純計算すると合格率は50%となります。しかし、この中にはもともと合格レベルに達していない受験生(ここでは20%と仮定します。)が含まれているため、純粋な合格率を考えると、この合格率に達していない受験生を除く必要があります。すると実質受験者10,000人-10,000人×20%=8,000人となり、8,000人の受験者で合格者が5,000人であるから、合格率は、62.5%(+12.5%)となります。

これを56回3級販売士試験のデータで計算してみます。受験者数が19,908人なので予想される合格レベルに達していない受験生の推定人数は、3,981人(19,908人×20%)となります。つまり実質受験者数は、19,908人-3,981人=15,927人となり、合格率は約80%(+16.0%)となり、一般に公表されている合格率と実質的な合格率には大きく差があることがわかります。これが私がよく「販売士3級の合格率は80%以上!」と説明している理由です。

販売士を真面目に勉強すれば合格率以上に合格できる!

販売士は真面目に勉強すれば合格できる資格で、販売士2級3級であれば正しい勉強法でしっかりと勉強すれば殆どの人が合格できるはずです。実際に販売士2級3級を受験したらわかると思いますが、しっかりテキストを読めば合格点を取れるようになるのが販売士試験なのです。

公表されている販売士の合格率を見ると「難しいかも…」と受験を躊躇してしまいそうになりますが、この合格率を気にしてはいけません。実際の合格率はもっと高く、販売士1級であっても真面目にしっかりと勉強すれば公表されている合格率以上の人が合格しています。特に販売士3級の合格率は80%と、殆どの受験生が合格できる試験なので、流通業界に興味がある人は是非チャレンジしてみてください。

スポンサーリンク


関連記事

サイト移動に伴って各記事のSNSボタンがリセットされました。いいね等が増えると更新意欲が出るのでお願いします。

スポンサーリンク

ピックアップ記事

  1. 販売士は流通業界で唯一の公的資格として一定の評価を得ています。 (さらに…)…
  2. 販売士の教科書には多くのグラフが掲載されていますが、販売士受験者の多くがグラフを見ていないためグラフ…
  3. 販売士検定試験の受験者の多くが不得意とする計算問題。販売士検定試験では必ず経営分析や損益計算書の穴埋…

ピックアップ記事

  1. ライン組織の図解と長所と短所

    ライン組織は最も普遍的に採用される組織であり、指令系統一元化の原則と統制範囲の原則を中心に考える最も…
  2. ファンクショナル組織の図解と長所と短所

    ファンクショナル組織とはライン組織にみられる包括的な権限と責任を職能別に分け、各担当者に付与する組織…
  3. アウトレットストアとは。値引販売にはデメリットがある!

    アウトレットとは、出口や掃き出し口という意味があり、ブランドの売れ残りや流行が遅れてしまった商品を処…
ページ上部へ戻る