秘書検定試験

秘書検定は文部科学省が認定する公的資格であり、財団法人実務技能検定協会が主催しています。試験には3級、2級、準1級、1級があります。受験資格はなく、どなたでも、どの級からでも受験することができます。秘書検定では、マナーや接遇だけではなく、ファイリングやビジネス文書の書き方、正しい敬語の使い方や電話対応など、社会人としての常識を学ぶことができます。

販売士と秘書検定

販売士受験者のなかには、販売士の受験に平行して秘書検定を受験している方がいます。両者の資格は、一見何の関係もないように思いますが、そういうわけでもないのです。販売士3級で学ぶ項目のひとつに接客マナーや言葉遣いなどがあります。これらの項目は秘書検定試験の勉強範囲と重複します。言葉遣いの丁寧な販売員に接客してもらうと、とても気持ちの良いものです。特にアパレル店員などの接客販売や対面販売員については、言葉遣いや態度はとても重要です。このような理由から、販売士の受験に平行して秘書検定を受検している方がいます。女性の方にとても人気のある資格ですが、社会人として役に立つ知識を学ぶことができるため、男性の受験者もいます。

秘書検定の試験内容

試験内容 秘書検定の筆記試験は、各級とも「理論」と「実技」の2分野から出題されています。

理論

  • 秘書の資質
  • 職務知識
  • 一般知識

実技

  • マナー・接遇
  • 技能
試験日
  • 1級:6月・11月
  • 準1級:6月・11月
  • 2級:2月・6月・11月
  • 3級:2月・6月・11月
試験方式
  • 1級:筆記試験(半分が選択問題)面接試験
  • 準1級:筆記試験(半分が選択問題)面接試験
  • 2級:筆記試験(マークシート式の五択)ただし1割だけ単語やフレーズの穴埋め、ビジネス文書の穴埋めがあります。
  • 3級:筆記試験(マークシート式の五択)ただし1割だけ単語やフレーズの穴埋め、ビジネス文書の穴埋めがあります。
合格基準 各級とも理論及び実技ともに60%以上
合格率
  • 1級:30%前後
  • 準1級:30%前後
  • 2級:50%前後
  • 3級:70%前後
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