販売士の取得に対して手当などを支給するところは多くはないというのが実情のようです。なかには、正社員だけではなく、パートやアルバイトに対しても手当を支給しているところもありますが、全体からすると少数です。しかし小売業などの流通業界では多くの企業で人事考課に販売士を採用しており、昇進昇格などの評価査定のポイントにしています。
実務では販売士で学ぶ知識が役立つ場面が数多くあって、そのような場面に遭遇した時に知識があるか否かで結果が違い、そのことで会社の評価が変わることがあります。販売士という資格はそれ自体が手当など直接的には収入アップに繋がらなくても、知識を活用することで間接的に収入アップに繋がる可能性があります。
よく「販売士の知識はいつ、どのような場面で役立つのか?」といった質問を受けますが、これは人それぞれで誰もが同じではありません。大切なのは販売士で学ぶ知識が「いつ役立つのか」ではなく、「知識不足で困ることが無いように予め販売士で勉強しておく」ということです。実務ではひとつのきっかけで「あいつはデキル奴」「あいつはデキナイ奴」という判断をされることがあります。良い評価をしてもらえれば良いですが、マイナス評価の場合は大変です。一度付いてしまったマイナス評価を挽回するのは苦労しますからね。そうならないためにも予め知識を身につけておいた方が良いですし、流通業界で働いている、又は、働く予定の人は販売士は流通業界の総合的な知識を体系的に学べる販売士はオススメです。