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売価値入率と原価値入率の解説
販売士3級の科目の中でも苦手な人が多い売価値入率と原価値入率についてできる限りわかりやすく解説しています。
売価値入率と原価値入率は簡単
販売士3級の受験者の多くが売価値入率と原価値入率を苦手としていますが、本当はとっても簡単な問題です。私が教えた生徒も最初は問題を解くことができず苦労していましたが、最後にはどんな問題にも対応できるようになりました。
まずは値入がどういったものかを理解する
売価値入率と原価値入率にある「値入」という用語ですが、これがどういった用語であるかわかりますか?値入とは、売価と原価の差額をいいます。では、なぜ売価と原価の差額が値入というかですが、小売店は商品を仕入れて販売します。つまり仕入れた商品に「会社が欲しい利益」を加算した合計金額を売価としています。
仕入原価+欲しい利益=売価
この「会社が欲しい利益」というのが値入です。値段を入れるから値入といいます。
売価値入率は売価に対する値入額比率
先の説明で値入がどういったものかわかったと思います。次に売価値入率ですが、まず売価値入率の計算式を示すと次のとおりです。
売価値入率=(売価-原価)÷売価×100
この計算式にある(売価-原価)は、先に説明した値入であることがわかります。つまり、上の式は次のように書き換えることができます。
売価値入率=値入÷売価×100
この式をみてわかる方がいるかもしれませんが、売価値入率とは売価に対する値入の割合の比率なのです。ですから、売価1,000円、原価800円の売価値入率は、値入が200円(1,000円-800円)なので、売価1,000円に対して値入200円の割合は…わかりますよね。そうです。20%です。
原価値入率も売価値入率と考え方は同じ
原価値入率の考え方も売価値入率と同じです。原価値入率とは原価に対する値入の割合の比率です。
売価値入率と原価値入率は簡単!
売価値入率と原価値入率はこれらの説明でわかったと思います。簡単ですよね。値入という用語の意味さえわかれば誰でも解くことができる簡単な問題です。応用問題が出題されたとしても、これらの考え方を理解していれば十分に対応できます。