ビジネス実務法務検定試験

ビジネス実務法務検定試験は、ビジネスにおける実践的な法律知識を体系的かつ効率的に学ぶことができる資格です。企業は、不祥事が発生すると刑事責任や損害賠償などの民事責任はもちろん、社会からも厳しいペナルティーを受けます。そのため、企業は法令等を遵守できる能力のある社員を数多く求めているのです。

販売士とビジネス実務法務検定

販売士受験者のなかには、販売士の受験に平行してビジネス実務法務検定を受験している方がいます。両者の資格は、一見何の関係もないように思いますが、そういうわけでもないのです。販売士3級で学ぶ項目に小売業の関連法規があります。小売業においても法律は切り離して考えることはできません。新規に店舗を出店する場合に準拠していなければならない法律(大規模小売店舗立地法など)や、従業員の雇用に関する法律(労働基本法など)も知っていなければなりません。ビジネス実務法務検定試験で学ぶ項目は、販売士1級及び2級の学習項目と重複しています。販売士検定試験の受験生の中でも苦手とする人が多い法律項目をビジネス実務法務検定試験で勉強しておくと今後の販売士1級及び2級の勉強が楽になりますし、得意項目にもなりますので是非チャレンジしてみてください。

私も販売士1級を受験する前にビジネス実務法務検定3級を勉強(合格)したおかげで、販売士1級の法律関係の勉強が楽でした。

ビジネス実務法務検定試験の試験内容

試験内容 1級 業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。(実務的対応能力としてのアッパーレベルを想定)
2級 企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家への相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。(知識レベルとしてのアッパーレベルを想定)
3級 ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。(ビジネスパーソンとして最低限知っているべき法律実務基礎知識を想定)
試験日 1級 12月
2級 7月・12月
3級 7月・12月
試験方式 1級 論述式 : 1時間

マークシート : 2時間

2級 マークシート
3級 マークシート
合格基準 1級 共通問題2問・選択問題2問の200点満点とし、各問題ごとに得点が50%以上でかつ合計点が140点以上をもって合格
2級 70点/100点
3級 70点/100点
合格率 1級 10%前後
2級 30%前後
3級 80%前後
スポンサーリンク


関連記事

サイト移動に伴って各記事のSNSボタンがリセットされました。いいね等が増えると更新意欲が出るのでお願いします。

スポンサーリンク

ピックアップ記事

  1. 販売士は流通業界で唯一の公的資格として一定の評価を得ています。 (さらに…)…
  2. 販売士(リテールマーケティング)の合格率の推移をまとめています。合格率推移表にある実態合格率について…
  3. 販売士検定試験の受験者の多くが不得意とする計算問題。販売士検定試験では必ず経営分析や損益計算書の穴埋…

ピックアップ記事

  1. PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

    PPMはアメリカのボストンコンサルティング・グループによって開発されたものです。PPMでは、商品を次…
  2. なぜ減価償却によって適正な期間損益計算ができるのか

    減価償却が適正な期間損益計算を行うために必要であるという理由を説明します。 (さらに……
  3. 範囲の経済とは何か

    範囲の経済とは複数の事業を同時に行うことにより経済的効率化を追求することをいい、シナジーと同じ意味で…
ページ上部へ戻る